積聚治療について

積聚治療という名称の『積聚』とは腹部の状態を表す言葉ですが、東洋医学的な、どの部分にも全体が投影されているという見方からでは、積聚の内容は全身の状態を現しているといえますし、より深い、根本的な状態の現われとしてみることもできます。

積聚治療では身体に現れる様々な症状の背景には精気の虚（根本的な冷え）があると捉え、治療とは根本的な冷えを解消することと考えています。ですから積聚治療は、より効果的に根本的な冷えを解消することを目的に構成されています。

積聚治療の一連の流れの中では背部兪穴の治療に重点がおかれています。これは腹部の五蔵区分のどこに積があるかによって腹証を立て、その証に従って一定の順序で背部の五行区分を刺激していくというものです。

積聚治療パンフレットより